結婚指輪は普段からずっと身に着けているという人も多いはず。
しかし、中には気を付けた方がいいシーンもあります。
今日は指輪の素材の性質から、知っておくと良いポイントをご紹介します。
◎指輪の素材の性質
結婚指輪で多く使用されるのはプラチナやゴールド。
指輪に使用されるプラチナやゴールドは、硬度を高めたり細工をしやすくしたりするために、別の金属を混ぜるのが一般的です。
その混ぜる金属のことを割り金といいます。
また、ゴールドの場合は色調を変えるためにも別の金属を混ぜるのが一般的です。
プラチナの場合は、割り金としてパラジウムやルテニウムなどを混ぜます。
プラチナ・ジュエリーとして認められるのは割り金の割合が15%以下のもの。
プラチナはPt950、Pt900、Pt850などと表示されますが、これは混ぜる金属の割合を示しています。
Pt950はプラチナが95%、割り金が5%、Pt900はプラチナが90%、割り金が10%、Pt850はプラチナが85%、割り金が15%ということになります。
また、ゴールドの場合は、割り金として銀や銅・パラジウムなどを混ぜます。
イエロー・ゴールド、ピンク・ゴールド、ホワイト・ゴールドなど、色のついたゴールド素材は混ぜる割合で色調が決まります。
割り金の割合は25%が一般的で、K18という表示になります。
この場合は金が75%、割り金が25%になります。
◎温泉では外した方がよい素材は?
温泉に含まれている硫黄や、入浴剤やシャンプーなどに含まれている硫化ナトリウムは金属によっては変色・変質の原因になります。
プラチナやゴールドは純粋なものであれば変色の心配はありませんが、先述した通りプラチナやゴールドの結婚指輪には割り金が含まれています。
割り金によっては変色の恐れがあるので注意が必要です。
割り金の中でも注意をしなければならないのは銀や銅です。
銀や銅は硫黄や硫化ナトリウムに反応して、くすんだり黒く変色したりする可能性があります。
特にピンク・ゴールドは銅の割合が高いので要注意。
また、ホワイト・ゴールドの場合は表面にロジウムメッキを施してより白く仕上げていることがありますが、この場合は温泉に入ることで表面のメッキ加工がはがれ、黄色みを帯びた色合いになってしまうこともあります。
その反面、プラチナの割り金に多く使用されるパラジウムは温泉成分で変色する可能性は極めて低いので、プラチナの指輪はゴールドより温泉や入浴剤などによる変色・変質は心配ないといえます。とはいえ、稀に銅などが割り金として含まれていることもありますので注意は必要です。
◎変色してしまった場合はどうする?
もし結婚指輪が変色してしまっても焦らなくて大丈夫。
変色した指輪は、正しくケアをしてあげれば最初のきれいな状態に近づけることも可能です。
ただし、素材によって変色を戻す方法は異なるので、自己流でお手入れをするのは避けたいところです。
万が一変色してしまった場合は、購入した店舗に問い合わせてメンテナンスをしてもらうことをおすすめします。
変色を防ぐために硫黄分や薬品類を指輪に付着しないようにすることに加え、日々の定期的なお手入れやメンテナンスも変色を防ぐ大事なポイントです。
美しい状態を保つためにも、柔らかい布で拭くなどこまめにセルフケアをしましょう。
◎温泉に行くときのおすすめ持ち物
温泉に行く際は、外したリングを無くさずに保管できるようなジュエリーケースを持っていくことをおすすめします。
外したらケースにしまう。といった癖をつけておくと安心ですね。