ダイヤモンドの品質を知るための指標としてGIA(アメリカ宝石学協会)が考案したもので、 Color色(カラー) / Clarity 透明度(クラリティ) / Calat 重さ(カラット) / Cut研磨(カット)によって品質を評価します。
4Cとは、ダイヤモンドのカラー(色)・クラリティ(透明度)・カット(全体的な形のバランスと研磨の仕上げ具合)のことで、それぞれの英語の頭文字をとって4Cと呼ばれています。
※ ラウンド ブリリアント カット(58面体)に対してカット評価がされるので、他のカットの場合、カットの種類しか鑑定書に記載されません。
ダイヤモンドの4Cの中で最も重要といえるのがダイヤモンドのカットです。
カラット・カラー・クラリティの3つの要素はダイヤモンドの自然の状態によって決められますが、 カットは人間の手が加えられ、ダイヤモンドの全体的な形のバランスと研磨の仕上げの状態を表しています。
このカットの良し悪しが、ダイヤモンドの価値に影響を与えるのかを知ることが大切です。 よいカットは、その輝きはダイヤモンドのまさに中央から折り返し、輝きを導き出す角度とフィニッシュによって決まります。
下の図で分かるように、理想的なカットは、光がテーブル(上の面)から入って、パビリオン(中央)へと向かい、 片側から片側へ光を導き、テーブルへと光を跳ね返し目を奪われるほどの輝きを放ちます。
カットが浅いもしくは深すぎると、光が素通りしたり乱反射したりして、 テーブルに光が跳ね返ってこないため、輝きが軽減します。
ほとんどの鑑定士がダイヤモンドの理想的なカットとして、1919年アメリカの数学学者マルセル・トルコウスキーに よって発案されたダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すために計算された公式に従って鑑定しています。
その公式はダイヤモンドのプロポーション(割合)で、最も重要なのは直径に対しての深さ、テーブルの割合です。
ダイヤモンドの輝きはBrightness(ブライトネス)・Fire(ファイヤー)・Scintillation(シンチレーション)の 3つの要素が評価されます。
ダイヤモンドの4C評価の1つであるカットの評価は、プロポーションとフィニッシュによって総合評価されます。
フィニッシュはポリッシュ(研磨)とシンメトリー(対称性)に分けて鑑定します。
ポリッシュとはダイヤモンドの表面の研磨状態のことをいいます。
カットが施されたダイヤモンドは最終工程でポリッシュ(研磨)をされますが、その際にスクラッチ(引っかき傷)や、 ノット(打ち傷)、ポリッシングマーク(研磨傷)が出来やすく、また、ガードルやキューレットがギザギザになるこ ともあるので、意深く鑑定します。こういった傷はダイヤモンドの品質を下げることになります。
カラットは、ダイヤモンドなどの宝石の質量を表す単位で、一般的にはカラット数が大きいほど希少価値が高まりますが、 同じカラット数のダイヤモンドでも他の3要素(カット、クラリティ-透明度-、カラー)の組み合わせで、その価値はとても変わってきます。
語源は、アラビア語のquirratか、ギリシャ語のkaration(イナゴマメ)で、
古くは、これらの見はどれもほぼ同じ大きさと考えられ、宝石の重さを表すのに「デイゴまたはイナゴマメ何粒分の重さか」で表していました。
1907年のメートル条約の会議で 1カラット = 200ミリグラム と定められました。
※上のサイズはあくまでも"おおよそ"の画像で、ご覧頂くブラウザの環境などにより、異なりますのでご了承下さい。
10倍の拡大鏡を通してもインクルージョン(内包物)や、ブレミッシュ(引っかき傷)などが見当たらないもの "フローレス"(傷なし)から、肉眼で見てもインクルージョンやブレミッシュが見える"インパーフェクト3"まで 11段階あります。
グレードD・E・Fまでがその希少性から、最も価値のある望ましい色ですが、 グレードGまでは、熟練された鑑定士でない限り、私たちの目にはほとんど無色透明に見える色で、輝きも十分に美しく高品質だといえます。
J・K・L・Mになると、ほんのわずかに黄色味を感じますが、温かい光や輝きを好む方もいらっしゃいます。
N以下のダイヤモンドは黄色味が強くなります。
この他に"ファンシーダイヤモンド"と呼ばれるものがありますが、それらは稀少な為、 無色透明のホワイトダイヤモンドよりも価値があるもので、このカラーグレーディング(色の評価)にはあてはまりません。
カラーグレーディング(色の評価)は、GIA(米国宝石学会)規定の、マスターストーンが基準となり、 マスターストーンと比較してD-Zまでの23段階に評価されます。
ラザールダイヤモンドは、ダイヤモンド鑑定の基準を定めたGIA( 米国宝石学会 )のマスターストーンとして使用されています。